TAKUYA Horikawa



廃材やゴミは工業社会の中で生み出されたネガティブな副産物です。
廃材やゴミを使い以前とは違う用途を見つけ出し家具を製作しました。
廃棄された木材でG.T.リートフェルトの名作椅子レッド&ブルーチェアを制作しました。
その構造体を利用した棚と、プラスチックゴミの照明。 それぞれ新たな物語をを与えられその役割を担っています。

オランダのGTリートフェルトの椅子は いままでの装飾的な家具からの脱却として 安価な素材かつ装飾を排除した椅子を約100年前に発表しました。 その後デステイルという活動に参加して、レッド&ブルーチェアという名作家具を生み出しました。 私は東京青山にあるカッシーナに行き、始めてその椅子を見て,「これが名 作家具なのか!」と形や素材に感動しました。

私が大学に在籍している時にゴミ捨て場にたくさんの30x30mm廃材がすててあり リートフェルトが当時使った安価な木材は当たり前の廃材となってしまっている現状を目にしました。

レッド&ブルーチェアは椅子としてのアイコンは残り、高級名作家具として高値で売られている。

しかし同じ木材なのに一方は捨てられ、一方は名作と呼ばれるという状況に疑問を感じました。

そのようの事から廃材もレッド&ブルーチェアの形になれば価値や見方が変わるのではないかと制作しました。



廃材の椅子
廃材、レッド&ブルーチェア図面(G.T.リートフェルト)
W655 D830 H880(SH330/AH505) / 2012

廃材の棚
廃材、アクリル W800 D400 H1200 / 2012

ゴミの照明C
カゴ、洗剤容器  W200 D200 H500 / 2012

ゴミの照明D
食器、缶、カゴ  W240 D160 H450 / 2012


scrap material series


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